あせもの薬、結局どれ?
薬剤師がやさしく解説
あせもの薬は「かゆみ・赤みの強さ」で選ぶと分かりやすくなります。
軽いブツブツならステロイドを含まないタイプ、赤みやかゆみが強いときはステロイド配合が候補です。かき壊すと「とびひ」など細菌感染につながることがあるため、早めのケアと、患部を清潔・乾燥に保つことが大切です。
こんにちは、薬剤師のしばまるです。
あせもは子どもだけでなく、大人にもよくある夏の肌トラブルです。今日はその仕組みと、薬の選び方をやさしく解説しますね。
あせもはなぜできる?
あせも(汗疹)は、大量の汗をかいたときに汗の通り道(汗管)が詰まり、汗が皮膚の内部にたまることで起こる皮膚のトラブルです。首まわり、わきの下、ひじの内側、ひざの裏など、汗のたまりやすい部位にできやすいとされています。
あせもには3つのタイプがある
| タイプ | 特徴 |
|---|---|
| 水晶様汗疹 | 皮膚の浅い部分にできる、透明で小さな水ぶくれ。かゆみはほとんどなく、自然に治ることが多い |
| 紅色汗疹 | いわゆる一般的な「あせも」。赤みのあるブツブツで、強いかゆみをともなうことが多い。市販薬が主に対象とするタイプ |
| 深在性汗疹 | 皮膚の深い部分にできる、まれなタイプ。高温多湿の環境に長時間いた場合などに見られる |
💡 「あせも」と「汗かぶれ」の違い
似た症状に「汗かぶれ」がありますが、あせもは小さな水ぶくれ・ブツブツがあるのに対し、汗かぶれは皮膚全体が赤くなる傾向があるとされています。見分けが難しいときは、無理に自己判断せず、薬剤師や医師にご相談ください。
市販薬の選び方
| 症状 | タイプ |
|---|---|
| 軽いブツブツ、かゆみが弱い | ステロイドを含まないタイプ(グリチルレチン酸など)。お子さんにも使いやすいとされる |
| 赤みが強い、かゆみが強い | ステロイド配合タイプ |
| 汗をかきやすい部位の予防・ケア | パウダー(粉)タイプ。皮膚をさらっと保つ工夫として使われることがある |
「あせもがひどいから、とにかく強い薬を」というご相談もありますが、まずはかゆみを抑えて掻き壊しを防ぐことが第一歩です。掻いてしまうと、そこから細菌が入り「とびひ」に進んでしまうことがあります。薬と合わせて、爪を短く切っておく・こまめに汗を拭くだけでも、悪化を防ぐ助けになります。
使うときの注意点
⚠ ここだけは確認してね
- 顔には、強いステロイドや広範囲の使用を避けてください。顔は皮膚が薄く、体への使用が前提の製品を広く塗ると、思わぬ影響が出ることがあります
- 目の周り・粘膜(口・鼻の粘膜など)には使用しないでください
- 長期間使用しないでください。目安として、5〜6日ほど使っても改善しない場合や、逆に悪化している場合は使用を中止し、皮膚科を受診してください
- お子さんへの使用は、年齢表示を確認してください。ステロイドは体への使用にとどめ、顔・首などの薄い皮膚への広範囲使用は避けたほうがよいとされています
- 清潔に保つこと…シャワーで汗を洗い流す、こまめに汗を拭き取るなど、患部を清潔にすることが基本です
- 掻き壊さないように…かゆみを我慢できないときは、冷やす・薬で早めにかゆみを抑えるなど工夫を
- 患部が化膿している・広がっている場合は、自己判断を続けず皮膚科を受診してください
⚠ こんな様子は「とびひ」のサインかも
あせもを掻き壊した部分から、黄色いジュクジュクした滲出液・かさぶたが広がる場合、とびひ(伝染性膿痂疹)の可能性があります。ほかの部位や、家族・きょうだいにうつることもあるため、市販薬で様子を見ず、早めに皮膚科を受診してください。
予防のポイント
- 汗をこまめに拭き取る、シャワーで洗い流す
- 通気性のよい服を選ぶ
- 汗をかいたら、できるだけ早めに着替える
- 室内の温度・湿度を調整し、汗をかきすぎない環境を整える
まとめ
あせもは、汗管の詰まりによる皮膚トラブルで、かゆみ・赤みの強さに応じて市販薬を選びます。軽ければステロイドを含まないタイプ、強ければステロイド配合が候補です。掻き壊しから「とびひ」につながることもあるため、清潔を保ち、改善しない・悪化する場合は皮膚科を受診してください。
あせもは、「早めのケア」がいちばんの近道です。汗をこまめに拭いて、かゆくなる前に予防するくらいの気持ちで、夏を快適に過ごしてくださいね。
よくある質問
大人でもあせもはできますか?
ステロイドは毎日使っても大丈夫ですか?
あせもと汗かぶれ、見分け方はありますか?
顔にできたあせもにも同じように使えますか?
赤ちゃんのあせもにも同じ薬を使えますか?
あせもが化膿しているようです。市販薬で様子を見ていいですか?
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参考資料
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。症状や体質によって適した医薬品は異なります。医薬品を使用する際は添付文書を確認し、ご不明な点は医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。症状が改善しない場合や悪化した場合は、医療機関を受診してください。なお、記事内のリンクには広告(アフィリエイト)が含まれる場合があります。

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