ビオフェルミンってどんな薬? 薬剤師がやさしく解説

商品名から知る

ビオフェルミンってどんな薬?
薬剤師がやさしく解説

しばまる先生
薬剤師・しばまる薬局
2026.7.17 更新
結論

「新ビオフェルミンS」は、乳酸菌などの善玉菌を補って腸内環境を整える、おだやかな整腸剤です。
便通を整えたいとき、軟便・便秘ぎみ、おなかの張りが気になるときに使われます。ただし注意したいのは、「ビオフェルミン」という名前の商品はほかにもあり、中身も目的も違うこと。下痢止めタイプや胃薬タイプもあるので、パッケージの種類の確認が大切です。

こんにちは、薬剤師のしばまるです。
「ビオフェルミンください」——実はこのとき、私たちは必ず「どのビオフェルミンですか?」と確認しています。

名前は同じでも、整腸剤・下痢止め・胃薬と、目的の違う商品が並んでいるからなんです。今日はそこを、やさしく整理しますね。

新ビオフェルミンSの成分と特徴

いちばんよく知られている「新ビオフェルミンS」の主成分は、ビフィズス菌・フェーカリス菌・アシドフィルス菌という3種類の乳酸菌類。いわゆる善玉菌を外から補い、腸内環境(腸内フローラ)のバランスを整えることをねらったお薬です。

働きがおだやかで、便通を整える・軟便・便秘・腹部膨満感といった、幅広いおなかの悩みに使われます。「下痢をピタッと止める薬」ではなく、腸のコンディションをゆっくり立て直すサポート役——そんなイメージで捉えると分かりやすいと思います。

💡 医薬品じゃないの?

新ビオフェルミンSは「指定医薬部外品」という区分で、コンビニなどでも買えるおだやかな位置づけです。一方、同じビオフェルミンブランドでも、下痢止めタイプなどは「医薬品」で、扱いも注意点も変わります。ここが、次の表のポイントです。

「ビオフェルミン」シリーズの中身くらべ

商品目的ひとこと
新ビオフェルミンS錠/細粒整腸乳酸菌で腸内環境を整える。指定医薬部外品
ビオフェルミン止瀉薬/下痢止め下痢を止める下痢止め成分を含む医薬品。整腸剤とは別物
ビオフェルミン健胃消化薬胃もたれ・消化胃の働きを助けるタイプの医薬品
ビオフェルミン便秘薬便秘便秘薬成分を含む医薬品

※ここに挙げたのは代表的な商品の例で、すべてではありません。ラインナップやパッケージは変わることがあるため、店頭で最新のものをご確認ください。

薬剤師の現場メモ

売場でよくあるのが、「整腸剤のつもりで下痢止めタイプを買いそうになる」ケース。逆もあります。同じブランドで棚も近いので、無理もありません。「毎日の腸活に」なら新ビオフェルミンS、「今つらい下痢を何とかしたい」なら症状を薬剤師に相談——目的を先に決めてから、商品を手に取ってくださいね。

使うときの注意点

⚠ ここだけは確認してね

  • おだやかな薬でも「様子見してよい症状か」の見きわめは必要…血便・高熱・激しい腹痛・くり返す嘔吐があるときは、整腸剤で様子を見ず受診してください
  • 年齢の確認を…錠剤・細粒で使える年齢が違います。お子さんに使うときは、必ずパッケージ・添付文書で確認を
  • しばらく続けても改善しないときは相談を…添付文書に記載された期間を目安に、よくならなければ医師・薬剤師へ
  • 「ずっと手放せない」は受診のサイン…慢性的な下痢・便秘の裏に、調べたほうがよい原因が隠れていることがあります
  • 治療中の病気がある方・妊娠中・授乳中の方…念のため、購入前に医師・薬剤師・登録販売者へ相談を
薬剤師の現場メモ

「病院でもらったビオフェルミンと同じですか?」という質問もよく受けます。医療用には、抗生物質と一緒に処方される「ビオフェルミンR」という、抗生物質に負けにくい性質を持たせた別の製剤があります。市販の新ビオフェルミンSとは中身が違うので、処方された薬の代わりに市販品を自己判断で使うのは避けて、処方どおりに飲んでくださいね。

まとめ

ビオフェルミンは、「どのビオフェルミンか」を確かめてこそ、ちゃんと役に立つシリーズです。毎日の腸内環境ケアなら新ビオフェルミンS。今ある下痢・便秘・胃もたれをどうにかしたいなら、目的に合った種類を。そして、血便・高熱・激しい腹痛があるときや、長く続く不調は、整腸剤で様子を見ずに受診——この線引きを覚えておいてください。

腸内環境は、薬だけでなく、食事・睡眠・運動にも影響されると言われています。整腸剤にまかせきりにせず、生活も少しだけ、いたわってあげてくださいね。

よくある質問

毎日飲み続けてもいいですか?
新ビオフェルミンSは、腸内環境を整える目的で続けて使われることの多いお薬です。ただし、添付文書に記載された期間を目安に、症状の改善がみられない場合や、飲まないと調子が悪い状態が続く場合は、医師・薬剤師に相談してください。
ヨーグルトを食べるのと同じ?
どちらも善玉菌をとる点は似ていますが、新ビオフェルミンSは整腸効果が認められた指定医薬部外品として、菌の種類と量が設計されています。食品のヨーグルトとは位置づけが異なります。どちらが合うかは体質にもよるので、目的に応じて使い分けてください。
子どもに飲ませてもいい?
製品によって使える年齢が異なります(細粒はより小さい年齢から使える設計です)。必ずパッケージ・添付文書で年齢を確認し、迷う場合は薬剤師・登録販売者に相談してください。乳幼児の下痢は脱水が進みやすいため、様子がおかしければ早めに受診を。
下痢のとき、整腸剤と下痢止めのどちらを選べばいい?
発熱・血便・強い腹痛をともなう下痢や、食中毒・感染性胃腸炎が疑われるときは、自己判断で腸の動きを抑える下痢止めを使わず、水分補給をしながら医療機関・薬剤師に相談してください。軽い下痢で全身状態がよければ、整腸剤で腸を整えながら様子を見る方法もあります。
病院のビオフェルミンRと同じもの?
別の製剤です。ビオフェルミンRは抗生物質と併用するために設計された医療用医薬品で、市販の新ビオフェルミンSとは中身が異なります。処方された薬は自己判断で市販品に置き換えず、指示どおりに服用してください。

参考資料

しばまる先生
薬剤師

ドラッグストア・調剤薬局での経験をもとに、市販薬や処方薬、健康に役立つ情報を、できるだけわかりやすくお届けします。「むずかしい薬の話を、いちばんやさしく」がモットーです。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。症状や体質によって適した医薬品は異なります。医薬品を使用する際は添付文書を確認し、ご不明な点は医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。症状が改善しない場合や悪化した場合は、医療機関を受診してください。なお、記事内のリンクには広告(アフィリエイト)が含まれる場合があります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました