ドライアイ、目薬だけで
大丈夫?薬剤師が解説
ドライアイは、目薬だけでなく「まばたき」と「画面の見方」を見直すことが、実はとても大切です。
涙の量が減るタイプと、質が変わって蒸発しやすくなるタイプがあり、原因はさまざま。目薬で涙を補いながら、生活習慣もあわせて見直すことで、症状がやわらぎやすくなります。
こんにちは、薬剤師のしばまるです。
「目薬をさしても、すぐまた乾く気がする」——そんな方には、実はまばたきの仕方に原因があることも多いんです。今日はその話をしますね。
ドライアイには、大きく2つのタイプがある
| タイプ | 原因 |
|---|---|
| 涙の量が減るタイプ | 加齢、更年期(女性ホルモンの変化)、涙腺の機能低下など |
| 涙の質が変わるタイプ | まばたきの不足・不完全、マイボーム腺(油分を分泌する組織)の詰まり、コンタクトレンズの影響など |
涙は、量だけでなく「蒸発しにくさ」も大切です。表面を覆う油の層がうまく機能しないと、量が十分でも乾きやすくなります。
意外と知らない「まばたき」の話
人は無意識に3秒に1回程度まばたきをしているとされますが、画面に集中していると、まばたきの回数が大きく減ることが分かっています。さらに、まばたきをしていても、まぶたが完全に閉じない「不完全なまばたき」が癖になっていると、涙がうまく行き渡らず、乾きやすくなります。
💡 画面は「見下ろす位置」に
画面の文字を読むとき、無意識に目を大きく見開いてしまうため、画面が目線より上にあると、目が乾きやすくなるとされています。パソコン・スマホ・タブレットの画面は、なるべく見下ろす位置に調整しましょう。スマホは30cm以上離すことも意識してみてください。1時間見たら、1分ほど目を閉じて休めるのもおすすめです。
目薬の選び方
市販のドライアイ用目薬は、大きく「人工涙液」タイプと「ヒアルロン酸」配合タイプに分かれます。人工涙液は涙に近い成分(塩化ナトリウム、塩化カリウムなど)で涙を補い、ヒアルロン酸配合タイプは保湿効果でうるおいを目の表面にとどめる働きがあるとされています。
⚠ ヒアルロン酸の目薬にも注意点があります
ヒアルロン酸にはとろみがあり、涙の量が少ないタイプのドライアイでは、かえって目の表面の涙を奪ってしまうことがあるとされています。使ってみて違和感が続く場合は、別のタイプに変えるか、薬剤師・眼科にご相談ください。
生活の中でできる対策
- 意識してまばたきの回数を増やす
- 画面は見下ろす位置に、スマホは30cm以上離す
- 1時間ごとに1分、目を閉じて休める
- 加湿器を使う、エアコンの風が直接目に当たらないようにする
- 保護メガネ(ドライアイ用メガネなど)を活用する
- 蒸しタオルなどで目を温める
「目薬を変えても効果を感じない」という方に、まばたきの仕方や、画面の位置を聞いてみると、改善のヒントが見つかることがよくあります。ドライアイは、目薬だけで解決しようとせず、生活習慣とセットで考えるのがコツです。肩こりや頭痛が一緒に出ている方も、実は目の使い方が関係していることがありますよ。
使うときの注意点
⚠ ここだけは確認してね
- コンタクトレンズを使う方は、コンタクト使用可の表示を確認してください
- 緑内障と診断されたことのある方は、使用前に医師・薬剤師にご相談ください
- 目の乾燥に、市販の目薬を使い続けるのはおすすめできません…配合されている防腐剤が、かえって乾きを悪化させることがあります。防腐剤無添加タイプも選択肢です
⚠ こんなときは、目薬で様子を見ず受診を
- 目薬を使っても、乾き・痛みが長期間続く
- 目・口・鼻の粘膜が同時に乾く(別の病気の可能性もあります)
- 関節の痛みをともなう
- 視力に影響が出ている、強いかすみが続く
これらの症状があるときは、自己判断で目薬を使い続けず、眼科を受診してください。
まとめ
ドライアイは、涙の量と質、両方に原因があるとされる症状です。目薬(人工涙液・ヒアルロン酸配合など)で涙を補いながら、まばたきの意識・画面の位置・こまめな休憩といった生活習慣もあわせて見直すことが、症状の改善につながります。長期間続く・悪化する場合は、眼科を受診してください。
目薬は心強い味方ですが、「乾く前に、少し目を休める」だけでも、ずいぶん変わってきます。ぜひ、今日から少しずつ試してみてくださいね。
よくある質問
目薬をさしてもすぐ乾いてしまいます。原因は何ですか?
ヒアルロン酸配合の目薬は誰にでも合いますか?
更年期とドライアイは関係がありますか?
コンタクトレンズを使っていますが、目薬は何を選べばいい?
妊娠中でも使えますか?
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参考資料
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。症状や体質によって適した医薬品は異なります。医薬品を使用する際は添付文書を確認し、ご不明な点は医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。症状が改善しない場合や悪化した場合は、医療機関を受診してください。なお、記事内のリンクには広告(アフィリエイト)が含まれる場合があります。

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