子どもの花粉症、市販薬は どう選ぶ?薬剤師が解説

鼻炎・花粉症

子どもの花粉症、市販薬は
どう選ぶ?薬剤師が解説

しばまる先生
薬剤師・しばまる薬局
2026.7.29 更新
結論

子ども向けの市販薬(一般用医薬品)には、7〜14歳を対象にしたアレルギー専用鼻炎薬があります。7歳未満は市販薬の対象外で、医療機関の受診が中心になります。花粉症は2〜4歳ごろから発症することもあるとされ、「子どもだから花粉症ではないだろう」と思い込まず、症状が長引く場合は小児科・耳鼻咽喉科・アレルギー科への受診を検討してください。

こんにちは、薬剤師のしばまるです。
「子どもの鼻水、風邪なのか花粉症なのか分からない」というご相談、この季節はとても多いです。今日は、市販薬の選び方と、受診を考えたいタイミングを解説しますね。

子どもは何歳から花粉症になる?

花粉症は大人だけの病気ではありません。2〜4歳ごろから発症することもあるとされ、スギ花粉症だけでも5〜9歳で約3人に1人、10〜19歳で約2人に1人が発症しているとされています。「子どもだから花粉症ではないだろう」と思い込まず、適切な対応を考えることが大切です。

風邪との見分け方

子どもは症状をうまく伝えられないことが多く、花粉症なのか風邪なのかを見分けることが難しい場合があります。熱がないにもかかわらず、鼻水・くしゃみ・鼻づまりなどの症状が長引いているようであれば、花粉症を疑うきっかけのひとつとされています。ただし、これだけで確実に判断できるものではなく、診断には医療機関での確認が必要です。

市販薬は何歳から使える?

子ども向けの一般用医薬品には、7歳から14歳を対象にしたアレルギー専用鼻炎薬(アレグラFXジュニアなど)があります。使える年齢は成分ごとに異なり、同じ成分でも剤形によって使える年齢が違うことがあります。薬の名前だけでなく、その子の年齢で使える剤形かどうかまで確認することが大切です。

⚠ 7歳未満は、市販薬の対象になっている製品が限られます

7歳未満のお子さんの花粉症については、市販薬だけで対応しようとせず、小児科・耳鼻咽喉科・アレルギー科への受診を検討してください。医療機関では、年齢や症状に合わせた処方薬(シロップ剤やドライシロップなど)を選ぶことができます。

💡 「眠くない」と言っていても油断は禁物

子どもの花粉症薬でも、抗ヒスタミン薬が脳に入り、神経の働きに影響することがあるとされています(インペアード・パフォーマンス)。「眠くならないから大丈夫」とお子さんが言っていても、集中力や判断力が落ちていることがあるとされ、本人の自覚だけに頼らず、学校の様子なども気にかけてあげてください。

意外と見落とされる「花粉皮膚炎」

花粉症のお子さんは、目や鼻のまわりを痒がって、掻いたり叩いたりすることで湿疹(花粉皮膚炎)ができてしまうことがあります。花粉症の基礎的な対策とあわせて、肌の症状のケアもしっかり行うと、痒みが減り早期の改善につながるとされています。肌の症状が強い場合は、皮膚科や小児科にご相談ください。

使うときの注意点

⚠ ここだけは確認してね

  • 製品ごとに定められた対象年齢を必ず確認してください…同じブランド名でも、大人用と子ども用で成分・量が異なることがあります
  • 7歳未満、または症状が強い場合は、自己判断で市販薬に頼らず受診を検討してください
  • 眠気が出ることがあるため、自転車の運転や、集中力が必要な場面には注意してください
  • 症状が軽い場合、薬が必要ないこともあります…アレルギー体質があっても、症状が強くなければ、必ずしも薬を続ける必要はないとされています
薬剤師の現場メモ

「うちの子、まだ小さいけど花粉症の薬を試してもいいですか?」というご相談、よくいただきます。年齢・症状・剤形の3つを確認することが大切です。とくに初めて使う薬は、少量から試して様子を見ていただくことをおすすめしています。心配な場合は、無理に市販薬で対応せず、小児科の受診を選んでくださいね。

何科を受診すればいい?

子どもの花粉症は、小児科・耳鼻咽喉科・アレルギー科を受診するのが望ましいとされています。目のかゆみが強い場合は眼科も選択肢です。検査によって原因をはっきりさせることで、より効果的な治療につながるとされています。

市販薬で様子を見てよい? 受診の目安

⚠ こんなときは、市販薬で様子を見ず受診を

  • 7歳未満で、症状が続いている
  • 市販薬を使用しても症状が改善しない
  • 鼻づまりで睡眠や食事に支障が出ている
  • 肌の掻き壊し(花粉皮膚炎)が強い
  • 風邪か花粉症か判断がつかず、症状が長引いている

まとめ

子どもの花粉症は、2〜4歳ごろから発症することもある身近な症状です。市販薬は7〜14歳を対象にした製品があり、年齢・剤形の確認が欠かせません。7歳未満や症状が強い場合は、小児科・耳鼻咽喉科への受診を検討してください。「眠くない」という本人の言葉だけに頼らず、様子を見守ってあげてくださいね。

お子さんの「なんとなく調子が悪い」を、風邪だと決めつけず、花粉症の可能性も考えてみる——それが、早めの対応につながります。心配なことがあれば、いつでも相談してくださいね。

よくある質問

市販薬は何歳から使えますか?
7歳から14歳を対象にしたアレルギー専用鼻炎薬があります。成分・剤形によって使える年齢が異なるため、製品ごとに確認してください。7歳未満は医療機関の受診が中心になります。
花粉症か風邪か、見分ける方法はありますか?
熱がないにもかかわらず、鼻水・くしゃみ・鼻づまりなどの症状が長引いている場合は、花粉症を疑うきっかけのひとつとされています。確実な判断には医療機関での確認が必要なため、判断がつかない場合は小児科・耳鼻咽喉科にご相談ください。
子どもは眠気の副作用が出やすいですか?
第2世代の抗ヒスタミン薬は眠気が出にくいとされていますが、まったく出ないとは言い切れません。「眠くない」という本人の言葉だけに頼らず、集中力や様子の変化も気にかけてください。
肌がかゆがって掻き壊してしまいます。どうすればいいですか?
花粉症のお子さんに、目や鼻のまわりの湿疹(花粉皮膚炎)が見られることがあります。肌のケアもあわせて行うことがすすめられ、症状が強い場合は皮膚科・小児科にご相談ください。
何科を受診すればいいですか?
小児科・耳鼻咽喉科・アレルギー科が一般的です。目のかゆみが強い場合は眼科も選択肢です。
しばまる先生
薬剤師

ドラッグストア・調剤薬局での経験をもとに、市販薬や処方薬、健康に役立つ情報を、できるだけわかりやすくお届けします。「むずかしい薬の話を、いちばんやさしく」がモットーです。

参考資料

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。症状や体質によって適した医薬品は異なります。医薬品を使用する際は添付文書を確認し、ご不明な点は医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。症状が改善しない場合や悪化した場合は、医療機関を受診してください。なお、記事内のリンクには広告(アフィリエイト)が含まれる場合があります。

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