ナザールの違い|αARとスプレーの成分・年齢・使い方を薬剤師が解説
「ナザール」には、成分も対象年齢も異なる複数の点鼻薬があります。代表的なナザールαAR0.1%〈季節性アレルギー専用〉は、ベクロメタゾンプロピオン酸エステルを配合した18歳以上向けのステロイド点鼻薬です。ナザール「スプレー」は、ナファゾリン塩酸塩などを配合し、7歳以上が使用できます。αARは1年間に3ヶ月を超えて使用しないこと、ナザール「スプレー」は長期連用しないことが大切です。同じブランド名でも使い方や注意点が違うため、正式な商品名と添付文書を確認して選びましょう。
こんにちは、薬剤師のしばまるです。
「ナザール」も、店頭でいちばん種類が多い点鼻薬のひとつです。今日は、その使い分けを整理しますね。
ナザールシリーズの違い
この記事では、代表例として「ナザールαAR0.1%〈季節性アレルギー専用〉」と「ナザール『スプレー』」を比較します。ナザールにはほかにもクール、ポンプ、ラベンダー、Gスプレーなど複数の製品があるため、購入時は正式な商品名と成分を確認してください。
| 商品 | 主成分 | 対象年齢 | 主な用途 | 重要な注意 |
|---|---|---|---|---|
| ナザールαAR0.1% | ベクロメタゾンプロピオン酸エステル | 18歳以上 | 花粉による季節性アレルギー | 1年間に3ヶ月まで。妊娠中・妊娠の可能性がある方は使用不可 |
| ナザール「スプレー」 | ナファゾリン、クロルフェニラミン、ベンザルコニウム | 7歳以上 | アレルギー性鼻炎、急性鼻炎、副鼻腔炎の症状 | 長期連用しない。3日程度で改善しなければ相談 |
💡 対象年齢が違います
ナザールαAR0.1%は18歳以上が対象です。ナザール「スプレー」は7歳以上が対象で、7〜14歳は保護者の指導監督のもとで使用します(7歳未満は使用できません)。製品によって年齢制限が異なるため、購入前にパッケージと添付文書を確認してください。
ナザール「スプレー」の成分と特徴
ナザール「スプレー」は、ナファゾリン塩酸塩(血管収縮成分)、クロルフェニラミンマレイン酸塩(抗ヒスタミン成分)、ベンザルコニウム塩化物を配合しています。鼻づまりに速く効きやすい一方、長期連用は避ける必要があります。
⚠ ナザール「スプレー」は長期連用しないでください
使いすぎると、かえって鼻づまりを起こすことがあります。3日間ほど使用しても症状がよくならない場合は使用を中止し、医師・薬剤師・登録販売者に相談してください。
ナザールαARの使い方
成人(18歳以上)は、左右の鼻腔にそれぞれ1噴霧ずつ、1日2回(朝・夕)が目安とされています。症状に応じて、1日最大4回(8噴霧)まで使用してもよいとされていますが、使用間隔は3時間以上あける必要があります。症状が改善すれば使用回数を減らし、再び悪化した場合は回数を増やしてもよいとされています。1年間に3ヶ月を超えて使用しないことが案内されています。
正しい使い方
- やさしく鼻をかむ使用前に、鼻腔の通りをよくしておきます。あまりきつくかまないよう注意してください。
- 容器を軽く振って上向きに持つ初めて使うときは、添付文書に従って薬液が霧状に出るまで空押ししてください。製品によって準備方法が異なるため、必ずその製品の説明書を確認してください。
- 片方ずつ、少し外側に向けて噴霧ノズルは鼻の中央の仕切り(鼻中隔)に向けず、少し外側へ向けて噴霧してください。鼻中隔へ繰り返し当てると、刺激や鼻出血の原因になることがあります。
- 使用後は先端を拭く容器を清潔に保つため、鼻に触れる部分を拭いてからキャップをしてください。容器の先が鼻汁などに触れると、薬液が汚染されることがあります。
使うときの注意点
⚠ ここだけは確認してね
- ナザールαAR0.1%は、鼻の中が化膿している方、18歳未満の方、妊娠中または妊娠している可能性がある方などは使用できません
- ナザール「スプレー」は、高血圧、心臓病、糖尿病、甲状腺機能障害、緑内障の診断を受けた方は使用前に相談が必要です
- ほかの点鼻薬や鼻炎薬を使っている方は、成分の重複を避けるため購入前に確認してください
- 鼻出血、強い刺激、腫れ、発疹などが出た場合は使用を中止し、相談してください
- 製品ごとに使用できない人が異なるため、添付文書を確認してください
妊娠中の方へ
ナザールαAR0.1%は、妊娠中または妊娠している可能性がある方は使用できません。ナザール「スプレー」は、妊娠中または妊娠している可能性がある方は、使用前に医師・薬剤師・登録販売者へ相談してください。授乳中の方も、心配な場合やほかの薬を使用中の場合は確認してください。
「ナザール、種類が多くてどれを買えばいいか分からない」というご相談、毎年花粉のシーズンに多くいただきます。「今、鼻づまりが強いのか、それとも花粉症のシーズンを通して使いたいのか」「お子さんが使うのか」をお聞きすると、選びやすくなります。パッケージだけでは分かりにくいこともあるので、遠慮なく成分表示を一緒に確認させてくださいね。
市販薬で様子を見てよい? 受診の目安
⚠ こんなときは、市販薬で様子を見ず受診を
ナザール「スプレー」は3日間ほど使用しても改善しない場合、αARは1週間程度使用しても改善しない場合や、症状の改善がみられても2週間を超えて使用する場合などは、添付文書を確認し、医師・薬剤師・登録販売者へ相談してください。
まとめ
ナザールシリーズは、季節性アレルギー専用のステロイドタイプ(αAR・18歳以上)と、血管収縮剤を含むタイプ(スプレー・7歳以上)で、対象年齢も注意点も異なります。αARシリーズは1年間に3ヶ月まで、スプレーは長期連用しないという目安を守り、正しい使い方(鼻をかむ・少し外側に向ける・清潔に保つ)を意識してください。
点鼻薬は、「正しく使えているか」で効果の実感も変わってきます。使い方に自信がない方は、次に薬局に来られたときに、ぜひ聞いてくださいね。
よくある質問
αARとナザール「スプレー」はどちらを選びますか?
子どもにも使えますか?
ナザール「スプレー」は何日使えますか?
妊娠中でも使えますか?
症状が軽いときも予防的に使えますか?
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参考資料
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。症状や体質によって適した医薬品は異なります。医薬品を使用する際は添付文書を確認し、ご不明な点は医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。症状が改善しない場合や悪化した場合は、医療機関を受診してください。なお、記事内のリンクには広告(アフィリエイト)が含まれる場合があります。

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