プロテインの選び方|ホエイ・ソイの違い、腎臓・痛風の注意点を薬剤師が解説

栄養・サプリ

プロテインの選び方|ホエイ・ソイの違い、腎臓・痛風の注意点を薬剤師が解説

しばまる先生
薬剤師・しばまる薬局
2026.7.27 更新
結論

プロテインは、食事で不足するたんぱく質を補うための食品です。ホエイ、カゼイン、ソイなど原料ごとに特徴はありますが、吸収の速さだけで決める必要はありません。まず普段の食事を確認し、不足する分だけ補うことが基本です。商品は、1食あたりのたんぱく質量、糖質・脂質、原材料、アレルゲン、添加成分、価格と続けやすさで選びましょう。腎臓病などでたんぱく質量の指示を受けている方は、自己判断で追加せず医師・管理栄養士に相談してください。

こんにちは、薬剤師のしばまるです。
「プロテイン、種類が多くてどれを選べばいいか分からない」——実は、「原料の違い」より「今の食事とのバランス」で考えるのが近道なんです。今日はその整理の仕方を解説しますね。

プロテインは大きく3タイプ

タイプ原料特徴
ホエイプロテイン牛乳由来(乳清)動物性たんぱく質。手軽に補給しやすいとされる
カゼインプロテイン牛乳由来腹持ちがよいという特徴があるとされる
ソイプロテイン大豆由来植物性。大豆イソフラボンを含む

このほか、卵白由来の「エッグプロテイン」、えんどう豆由来の「ピープロテイン」など、乳製品を避けたい方向けの選択肢もあります。筋肉づくりでは、原料の違いだけでなく、1日の総たんぱく質量と、食事ごとに分けて摂ることが大切とされています。

💡 選ぶときに確認したい6つのポイント

  • 1食あたりのたんぱく質量…付属スプーン1杯=1食分とは限りません
  • 糖質・脂質…増量目的か、補助目的かで製品のカロリーは大きく異なります
  • 原材料とアレルゲン…乳・大豆などのアレルギーの有無を確認してください
  • 甘味料やカフェインなどの添加成分…他のサプリ・薬との重複に注意してください
  • 1回量と価格
  • 溶けやすさ・味・続けやすさ

使うときの注意点

⚠ ここだけは確認してね

  • 腎臓病や腎機能低下がある方は、適切なたんぱく質量が病状によって異なります…自己判断でプロテインを追加せず、必ず医師・管理栄養士にご相談ください
  • 乳アレルギーの方は、ホエイ・カゼインなど乳由来製品を避けてください
  • 乳糖不耐症の方は、乳糖の少ないWPI(ホエイプロテインアイソレート)や植物性製品が選択肢になります
  • 痛風・高尿酸血症では、プロテインだけでなく食事全体、飲酒、体重、脱水にも注意が必要です…自己判断で極端に増量せず、治療方針や腎機能に応じて医師・管理栄養士にご相談ください
  • ソイ製品はイソフラボン量に製品差があります…強化食品やサプリとの重複を確認してください
  • ビタミン、ミネラル、カフェイン、ハーブなどを含む商品もあるため、他のサプリや薬との重複を確認してください
薬剤師の現場メモ

「筋トレを始めたので、プロテインをたくさん摂ろうと思っています」というご相談、よくあります。プロテインはあくまで食品で、たんぱく質を補う手段のひとつです。普段の食事でどれくらいたんぱく質を摂れているかを一緒に振り返ってから、必要な分だけ補う、という考え方をおすすめしています。腎臓の状態や持病がある方は、量を増やす前に、一度確認させてくださいね。

乳糖不耐症と乳アレルギーは別のものです

牛乳でお腹がゆるくなる方は乳糖不耐症の可能性があり、乳糖が少ないWPI製品や植物性プロテインが選択肢になります。一方、乳アレルギーの方は、乳糖の量に関係なくホエイ・カゼインなど乳由来製品を避け、医師の指示に従ってください。乳糖不耐症と乳アレルギーは原因も対応も異なるため、混同しないよう注意してください。

妊娠中・授乳中の方へ

妊娠中・授乳中に食事だけでたんぱく質を十分に摂れない場合、補助食品として検討されることがあります。ただし、ハーブ、カフェイン、高用量のビタミン・ミネラルなどを含む製品もあるため、使用前に産婦人科または管理栄養士へ相談してください。

市販薬・サプリで様子を見てよい? 受診の目安

⚠ こんなときは、自己判断で摂取を続けず相談を

  • プロテイン摂取後、お腹の調子が悪くなる、体調に変化がある
  • 腎臓病、痛風・高尿酸血症などで治療中
  • 大豆アレルギー、乳アレルギーがある
  • 妊娠中・授乳中で、何を摂ればよいか迷っている

まとめ

プロテインは、ホエイ・カゼイン・ソイなど原料によって特徴が異なる食品ですが、選ぶときに大切なのは吸収速度より、1日の総たんぱく質量・アレルギー・乳糖不耐症・続けやすさです。腎臓病、痛風・高尿酸血症で治療中の方は、自己判断で摂取量を増やさず、医師・管理栄養士にご相談ください。

「たくさん飲めば、その分効果が出る」わけではありません。今の食事量とのバランスを見ながら、必要な分だけ——これが、プロテインと上手につきあうコツですよ。

プロテインに関するよくある質問

ホエイとソイ、どちらを選べばいいですか?
筋肉づくりでは原料の違いだけでなく、1日の総たんぱく質量や食事とのバランスが重要です。乳製品が問題なく手軽さを重視するならホエイ、植物性を選びたい場合はソイなどが候補です。
牛乳でお腹がゆるくなります。何を選べばよいですか?
乳糖不耐症なら、乳糖が少ないWPIや植物性プロテインが候補です。ただし乳アレルギーの場合は、WPIを含め乳由来製品は使用できません。
痛風ですが、プロテインは避けるべきですか?
プロテインを一律に禁止する必要があるとは限りません。腎機能、食事内容、飲酒、体重などを含めて判断するため、治療中の方は主治医や管理栄養士にご相談ください。
ソイプロテインは女性ホルモンに影響しますか?
大豆イソフラボン量は製品によって異なります。通常の食品としての大豆を過度に避ける必要はありませんが、イソフラボン強化食品やサプリを併用する場合は表示量を確認してください。
プロテインを飲めば筋肉がつきますか?
プロテインはたんぱく質を補う食品です。筋肉づくりには、筋力トレーニング、十分なエネルギー、睡眠、1日全体のたんぱく質摂取が必要です。
しばまる先生
薬剤師

ドラッグストア・調剤薬局での経験をもとに、市販薬や処方薬、健康に役立つ情報を、できるだけわかりやすくお届けします。「むずかしい薬の話を、いちばんやさしく」がモットーです。

参考資料

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。体質や健康状態によって適した製品・摂取量は異なります。医薬品を使用する際は添付文書を確認し、ご不明な点は医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。体調が改善しない場合や悪化した場合は、医療機関を受診してください。なお、記事内のリンクには広告(アフィリエイト)が含まれる場合があります。

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