亜鉛サプリは必要?選び方・
摂りすぎ・飲み合わせを薬剤師が解説
亜鉛は、味覚、皮膚や粘膜の健康、たんぱく質やDNAの合成などに関わる大切なミネラルです。ただし、味覚の変化や体調不良だけで亜鉛不足と決めつけることはできません。食事が偏っている方などでは不足することがある一方、サプリメントや亜鉛を含む医薬品を重ねると、摂りすぎによって銅欠乏などを起こすことがあります。製品に表示された摂取目安量を守り、長期間続ける場合や薬を服用中の場合は、医師・薬剤師に相談してください。
こんにちは、薬剤師のしばまるです。
「亜鉛って、体にいいから多めに摂ってます」というお話、よく伺います。実は、亜鉛にも摂りすぎによるリスクがあるんです。今日はその中身を解説しますね。
亜鉛の働き
| 関わるとされる働き | ひとこと |
|---|---|
| 免疫機能の維持 | 体の防御機能に関わるとされる |
| たんぱく質・DNAの合成 | 体づくりに関わる基本的な働きとされる |
| 味覚の維持 | 不足すると味覚の変化につながることがあるとされる |
| 皮膚・粘膜の健康維持 | 肌や粘膜のコンディションに関わるとされる |
| 成長のサポート | 子どもの発育に関わるとされる |
亜鉛が不足しやすい人・過剰になりやすい人
亜鉛は、食事内容が偏っている方、食事量が少ない方、吸収に影響する病気がある方などでは不足することがあります。日本人全体について一律に「不足しやすい」と言えるものではなく、個人の食生活や体調によって差があるとされています。一方、サプリメントや亜鉛を含む医薬品を重ねて使うと、摂りすぎになることがあります。まずは食事内容と、現在使っている製品の成分量を確認しましょう。
亜鉛の摂りすぎに注意
⚠ 過剰摂取による銅欠乏に注意
亜鉛を長期間にわたり多量に摂ると、銅の吸収が妨げられ、銅欠乏を起こすことがあります。貧血、白血球減少、手足のしびれ、歩きにくさなどにつながることがあるため、亜鉛サプリと亜鉛を含む医薬品の重複にも注意してください。亜鉛の耐容上限量は、年齢・性別によって異なります。サプリだけでなく、食事、マルチミネラル、亜鉛を含む医薬品を合わせた総量で考え、複数の製品を使っている方は、1日分の亜鉛量を合計して確認してください。
使うときの注意点
⚠ ここだけは確認してね
- 亜鉛サプリ、マルチミネラル、亜鉛を含む医薬品を併用すると、摂取量が重複することがあります
- テトラサイクリン系・ニューキノロン系抗菌薬、ペニシラミンなどは、亜鉛と同時に飲むと吸収に影響することがあります…必要な服用間隔は薬によって異なるため、処方薬を服用中の方は、サプリを追加する前に医師・薬剤師へ確認してください
- 鉄やカルシウムなど、ほかのミネラルを高用量で併用する場合は、飲み方を製品表示または医師・薬剤師に確認してください…通常量のサプリを食事とともに摂る場合まで、必ず数時間あける必要があるとは限りません
- 味覚異常には亜鉛不足以外の原因もあります…症状が続く場合は自己判断で増量せず、受診してください
- 妊娠中・授乳中、子ども、治療中の持病がある方は、使用前に医師・薬剤師へ相談してください
味覚がおかしいと感じたら
味覚の変化が続く場合、亜鉛不足だけでなく、口腔内の病気、薬の影響、感染症など別の原因も考えられます。自己判断で亜鉛を増やさず、医療機関で原因の確認を受けてください。味覚異常、皮膚症状、食欲低下などが続き、亜鉛不足が疑われる場合は、必要に応じて血液検査などで確認することがすすめられています。
「亜鉛のサプリ、ずっと飲み続けているけど大丈夫ですか?」というご相談、実はとても多いです。短期間の使用と、何年も継続する使用では、考え方が変わってきます。「体調のために」と始めたサプリが、気づかないうちに過剰摂取になっていることもあるので、続けている期間や量、そして食事やほかの製品との合計量を一度振り返ってみるのをおすすめしています。
胃薬との重複にも注意
ポラプレジンクなど、亜鉛を含む胃潰瘍治療薬があります。すでにこうした薬を服用中の方が、追加でサプリメントを摂取すると、亜鉛の重複摂取につながる可能性があります。薬の名前を確認し、自己判断でサプリメントを追加せず、医師・薬剤師にご相談ください。
市販薬・サプリで様子を見てよい? 受診の目安
⚠ こんなときは、自己判断で摂取を続けず相談を
- 味覚の変化、食欲低下、皮膚症状などが続く
- 亜鉛サプリを始めた後に、吐き気、腹痛、下痢などが出た
- 長期間または高用量で摂取しており、貧血、しびれ、歩きにくさなどがある
- 複数のサプリや亜鉛を含む医薬品を併用している
- 処方薬を服用中、妊娠中・授乳中、または子どもに使用したい
味覚異常や皮膚症状には、亜鉛不足以外の原因もあります。症状が続く場合は、サプリだけで様子を見ず、医療機関に相談してください。
まとめ
亜鉛は、免疫機能・味覚・皮膚の健康などに関わるとされる大切なミネラルですが、「不足しやすい」かどうかは個人の食生活によって差があります。サプリメント・マルチミネラル・亜鉛含有医薬品の重複による過剰摂取には注意が必要で、味覚異常など気になる症状は、自己判断でサプリを増やすのではなく、医療機関で原因を確認してください。
「体にいいから」で続けているサプリこそ、ときどき見直してみるのが大切です。摂取量や期間、一緒に確認させてもらえたら嬉しいです。
亜鉛に関するよくある質問
亜鉛は多く摂るほど風邪予防になりますか?
鉄のサプリと一緒に飲んでもよいですか?
味が分かりにくいので、亜鉛を飲めばよいですか?
胃薬を飲んでいます。追加してもよいですか?
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参考資料
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。体質や健康状態によって適した製品・摂取量は異なります。医薬品を使用する際は添付文書を確認し、ご不明な点は医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。体調が改善しない場合や悪化した場合は、医療機関を受診してください。なお、記事内のリンクには広告(アフィリエイト)が含まれる場合があります。

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