熱があるとき、かぜ薬と
痛み止め、一緒に飲んでいい?
かぜ薬と痛み止めの併用は、基本的におすすめできません。
かぜ薬(総合感冒薬)には、すでに解熱鎮痛成分が入っています。そこに痛み止めを重ねると、成分が重複し、過量になる危険があります。熱や痛みがつらいときは、「かぜ薬」か「痛み止め」、どちらか一方に絞るのが基本の考え方です。
こんにちは、薬剤師のしばまるです。
「熱がつらいから、かぜ薬と一緒にロキソニンも飲んでいいですか?」——これも、売場でとても多い質問です。
答えは、基本的にはおすすめできません。今日はその理由を、やさしく説明しますね。
なぜ「重ねて飲む」のが危険なのか
前回の記事でお話ししたとおり、市販のかぜ薬(総合感冒薬)には、熱・痛みをやわらげる解熱鎮痛成分(アセトアミノフェン、イブプロフェンなど)が、すでに配合されています。そこにロキソニンやイブなどの痛み止めを追加すると、同じ、または似た働きの成分を二重に摂ってしまうことになります。
解熱鎮痛成分は、決められた量を超えると、胃腸障害や肝機能への負担など、副作用のリスクが高まることがあります。「早く治したいから」という気持ちで重ねてしまうのは、逆に体への負担を増やす可能性があるのです。
| かぜ薬の成分 | 重なりやすい痛み止め |
|---|---|
| アセトアミノフェン配合のかぜ薬 | タイレノールA、ノーシンのアセトアミノフェン単独タイプなど |
| イブプロフェン配合のかぜ薬 | イブ、リングルアイビーなど |
| エテンザミド配合のかぜ薬 | ノーシン、セデス、ナロンエースなど |
※商品によって配合成分は異なります。パッケージ裏の成分表示を必ずご確認ください。
💡 どちらを選ぶ? の考え方
咳・鼻水・喉の痛みなど、複数の症状があるならかぜ薬を優先し、痛み止めは追加しない。熱や痛みだけが強く、他の症状がほとんどないなら、痛み止め単体のほうがシンプルという考え方もあります。どちらか一方に絞り、症状の変化を見てから次の対応を考えるのが安心です。
「かぜ薬を飲んだけど熱が下がらないから、ロキソニンも」というご相談、実によくあります。ここで私が必ず確認するのは、「今飲んだかぜ薬に、どんな成分が入っていますか?」ということ。パッケージを見せていただければ、重複しているかどうかがすぐ分かります。分からないときは、パッケージそのものを持ってきていただくのが一番確実です。
使うときの注意点
⚠ ここだけは確認してね
- かぜ薬と痛み止めの併用は、成分が重なる危険があります。どちらか一方に絞ってください
- 咳止め・鼻炎薬など、他の市販薬との組み合わせにも注意…同じ成分が複数の薬に入っていることがあります
- 迷ったら、飲んでいる薬をすべて薬剤師に伝えてください。組み合わせを確認できます
- 治療中の持病がある方、他に処方薬を服用中の方は、自己判断で市販薬を追加せず、事前に相談を
⚠ こんなときは、市販薬でなく受診を
- 高熱が2〜3日以上続く
- 息苦しさ、強い倦怠感がある
- 同居家族や周囲に似た症状の方が複数いる(感染症の流行期は特に注意)
- 持病があり、いつもと違う症状の変化がある
インフルエンザや新型コロナなど、感染症が流行している時期は、自己判断で市販薬を使い続けず、早めに医療機関へ相談することをおすすめします。
まとめ
かぜ薬と痛み止めは、どちらも解熱鎮痛成分を含むことが多く、重ねて飲むのは避けるべき組み合わせです。症状に応じて、かぜ薬か痛み止めのどちらか一方に絞り、成分表示を確認する習慣をつけてください。分からないときは、パッケージを持って薬剤師に相談するのが確実です。
「早く治したい」という気持ちから、つい薬を重ねたくなりますが、薄い所より確実な一手のほうが、結局は近道です。パッケージを持って、遠慮なく聞いてくださいね。
よくある質問
かぜ薬を飲んで熱が下がらないとき、痛み止めを追加してもいい?
咳止めと痛み止めは一緒に飲んでも平気ですか?
熱がつらいときは、かぜ薬より痛み止めのほうがいいですか?
インフルエンザかもしれないとき、市販薬で様子を見ていい?
子どもにも同じ考え方でいいですか?
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参考資料
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。症状や体質によって適した医薬品は異なります。医薬品を使用する際は添付文書を確認し、ご不明な点は医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。症状が改善しない場合や悪化した場合は、医療機関を受診してください。なお、記事内のリンクには広告(アフィリエイト)が含まれる場合があります。

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