エスタックってどんな薬? 薬剤師がやさしく解説

商品名から知る

エスタックってどんな薬?
薬剤師がやさしく解説

しばまる先生
薬剤師・しばまる薬局
2026.7.21 更新
結論

エスタックはブランド名で、性格の異なる複数の商品があります。
エスタックイブはイブプロフェンを中心とした洋薬タイプ、新エスタック顆粒は「葛根湯加桔梗(かっこんとうかききょう)エキス」という生薬(漢方由来成分)を配合した独自処方、エスタック総合感冒は5歳から使えるファミリー向けです。同じ「エスタック」でも中身が大きく異なるので、商品名まで確認しましょう。

こんにちは、薬剤師のしばまるです。
「エスタック」シリーズには、実は漢方由来の成分を使ったタイプもあるんです。今日はその違いを整理しますね。

エスタックシリーズの違い

商品特徴
エスタックイブイブプロフェン中心。ビタミンC・B1配合。15歳以上
エスタックEXネオイブプロフェン最大量配合の複数症状向けタイプ
新エスタック顆粒葛根湯加桔梗エキス配合の生薬タイプ。飲みやすい顆粒。12歳以上
エスタック総合感冒5歳から服用できるファミリー向け

※ここに挙げたのは代表的な商品の例で、すべてではありません。ラインナップや配合成分は変わることがあるため、購入時にパッケージ・添付文書をご確認ください。

💡 「葛根湯加桔梗エキス」ってどんな成分?

新エスタック顆粒に配合されている葛根湯加桔梗エキスは、古くから「かぜ」に用いられてきた葛根湯に、桔梗(のどの症状に使われる生薬)を加えた処方です。悪寒・頭痛・くしゃみ・鼻水など、初期のかぜ症状に用いられてきた考え方が、現代の薬にも取り入れられています。

使うときの注意点

⚠ ここだけは確認してね

  • 解熱鎮痛薬やかぜ薬でぜんそくを起こしたことがある方は、イブプロフェン配合タイプは服用できません
  • 新エスタック顆粒などの生薬配合タイプは、体質に合わない・胃腸が弱い方は、事前に相談したほうが安心です
  • 甘草(カンゾウ)を含む製品を長期間・大量に使用すると、むくみや血圧上昇(偽アルドステロン症)につながることがあるとされています…連用は避け、症状が続く場合は医師・薬剤師にご相談ください
  • 眠気が出ることがあります…抗ヒスタミン成分配合のタイプは、服用後の運転・機械操作に注意してください
  • 治療中の心臓病・高血圧・糖尿病・肝臓病・腎臓病などがある方、高齢の方、妊娠中・妊娠している可能性のある方は、服用前に医師・薬剤師・登録販売者へ相談を
  • ほかのかぜ薬・解熱鎮痛薬・鎮静薬との併用はできません

⚠ 次の症状が出たら、服用を中止して受診を

発疹・発赤、かゆみ、吐き気、胃痛、めまいなどが現れた場合は服用を中止し、医師・薬剤師にご相談ください。息苦しさ・じんましん(アナフィラキシー)、高熱・目の充血・唇のただれ(皮膚粘膜眼症候群など)、むくみ・体重増加(偽アルドステロン症)といった重篤な症状が現れた場合は、直ちに医療機関を受診してください。

薬剤師の現場メモ

「漢方だから体にやさしいはず」というイメージを持つ方も多いのですが、生薬にも副作用や、長期連用での注意点があります。とくに甘草(カンゾウ)は、複数の漢方薬・かぜ薬に含まれていることが多い成分。他の漢方薬を使っている方は、成分の重複にも気をつけたいポイントです。

まとめ

エスタックは、イブプロフェン中心の洋薬タイプと、葛根湯加桔梗エキスを配合した生薬タイプなど、性格の異なる商品がそろうブランドです。生薬配合タイプは甘草の長期連用に注意し、体調や体質に合わせて、商品名まで確認して選んでください。

「昔ながらの生薬」と「現代の洋薬」、どちらも一長一短があります。ご自身の体質に合うものを、少しずつ見つけていくのもいいですね。迷ったら、遠慮なく聞いてください。

よくある質問

新エスタック顆粒は子どもにも使えますか?
新エスタック顆粒は12歳以上を対象としています。お子さんには、エスタック総合感冒(5歳から)など、年齢に応じた製品を選んでください。
葛根湯を飲んでいますが、新エスタック顆粒と併用できますか?
どちらにも甘草(カンゾウ)が含まれている場合があり、成分が重複するおそれがあります。併用は避け、薬剤師・登録販売者にご相談ください。
エスタックイブと新エスタック顆粒、どちらを選べばいい?
好みや体質によって選び方が変わります。洋薬に慣れている方はエスタックイブ、生薬タイプを試したい方は新エスタック顆粒が候補になります。迷う場合は薬剤師にご相談ください。
長く飲み続けても大丈夫ですか?
かぜ薬は症状の緩和を目的とした薬で、長期間の連用は推奨されません。とくに甘草を含む製品は、長期・大量の使用でむくみや血圧上昇などのリスクがあるとされています。症状が長引く場合は医療機関を受診してください。
妊娠中でも使えますか?
妊娠中または妊娠している可能性がある方は、服用前に医師・薬剤師・登録販売者への相談が必要です。自己判断での使用は避けてください。
しばまる先生
薬剤師

ドラッグストア・調剤薬局での経験をもとに、市販薬や処方薬、健康に役立つ情報を、できるだけわかりやすくお届けします。「むずかしい薬の話を、いちばんやさしく」がモットーです。

参考資料

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。症状や体質によって適した医薬品は異なります。医薬品を使用する際は添付文書を確認し、ご不明な点は医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。症状が改善しない場合や悪化した場合は、医療機関を受診してください。なお、記事内のリンクには広告(アフィリエイト)が含まれる場合があります。

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